“Domestic Violence”は、The Walking Dead Webisodes: Torn Apartの3番目のエピソードです。
あらすじ
アンドリューが再婚した女性、ジュディが日用品の買い物が入った紙袋を両手で抱えて、帰宅の道を歩いています。路上に停車している車の窓が開いていて、中から緊急放送が流れています。車の中は、無人で助手席側のドアは開いたままの状態です。
ジュディが車の前を注意深く回り込むと、路上に仰向けに倒れている女性を発見します。ジュディは、手に持っていた買い物袋を落として、女性の所に駆け寄ります。そして、倒れている女性の状態をすばやく呼吸をしているか、心音はあるか等、チェックします。ジュディが、女性の胸に耳を当てて、心音をチェックしている時、女性が目を開きます。目の色がおかしいです。ジュディは、女性を蘇生させようとして、人口呼吸を行うと、女性がジュディの唇を噛んで血が吹き出します。ジュディは、苦しそうにうめいています。
アンドリューの家に場面は変わります。家の外で銃声がして、ドアを開けて銃を持ったアンドリューが家の中に戻ってきました。銃をキッチンの流しの脇において、アンドリューは手を洗います。アンドリューの手は血に染まっています。手についた血を流していると、突然、照明が消えて、停電となります。驚きながら、注意深く周囲を見渡すアンドリュー。その時、物音がします。アンドリューは、ライフルを取って、玄関の方に向います。玄関のドアは開いたままになっていました。
床には血が滴り落ちており、血の滴り痕は、リビングルームに向かっていました。アンドリューは、血のしずく痕に続いてリビングルームに入ります。リビングルームの床に、ジュディとアンドリューの写真を入れた額が落ちています。注意深く室内を調べるアンドリューの背後から、女性のウォーカーが現れます。振り向いたアンドリューは、ウォーカーに気付いて、素早く銃を発射します。銃弾は、ウォーカーの腹部に命中します。ウォーカーは倒れます。次の瞬間、アンドリューは撃った相手が、ジュディと気付いて駆け寄ります。
倒れているジュディに声をかけますが、反応はありません。泣き叫んで悲嘆にくれるアンドリュー。アンドリューは、ラグ（絨毯）の上に倒れているジュディにラグの端をもって、体を包むようにラグをかぶせます。
補足説明と考察
本エピソードは、アンドリューが再婚した女性、ジュディが買い物から帰る途中のシーンで始まります。アメリカは、自動車社会です。買い物も自動車で行くことが一般的です。また、住宅街であっても、道を歩くのは危険な地域もあります。
女性が歩いて買い物できることから、リックのホームタウンであり、このウェビソードの舞台となっているKingカウンティーは、犯罪が少ないのどかな田舎町であることを物語っています。
ジュディは、倒れている女性を発見するなり、直ぐに駆け寄って、呼吸や心拍をチェックしていること、蘇生を試みようとしたことなどから、看護婦など医療関係に従事しているか、過去にそれらの仕事に携わった経験があることを示唆しています。
ウォーカーの女性とは気付かずに、人工呼吸をしようとして唇を噛まれてしまい、不幸な結末となってしまいました。ウォーカー化したジュディが、自宅に帰るというのは、少し不自然な気もしますが、怪我した状態でウォーカー化する前に家に戻り、直後にウォーカー化した可能性を示しています。
前のエピソード、Family Mattersの最後のシーンで血の付いたラグが登場していますが、本エピソードでその理由が明らかになりました。また、ハンナがアンドリューに、ジュディはどこかと聞いた時に、アンドリューが明確に答えなかったことの理由も判明しました。
補足説明
Webisode 2のFamily Mattersの最後のシーンで、血のついたラグが映し出されます。そのラグの理由が、本Webisodeで解明されています。
