ウォーキングデッド・コミック 186話 “The Powder Keg” あらすじ・考察・感想

コミック あらすじ ネタバレ
ウォーキングデッド コミック 186話 : The Powder Keg
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186話の表紙は、銃を向けられて慌てふためくリックとコモンウェルスのパメラ。銃はパメラに向けられていて、リックが間に入っている様子に見えます。タイトルは、”The Powder Keg“です。

ネタバレ

ヒルトップで人々が昼食を食べています。ソフィアは、芝生の上に座って一人で食べています。少し離れたテーブルにカールとリディアが座っています。カールはソフィアの方を見ています。

若い男がソフィアの所に来て声をかけます。「こんにちは。僕はジョシュ… 僕は、ここに新しく来た。本当に誰も知らないんだ。ここに座っても構わないかな?」

「良いわよ。」とソフィア。

カールが、ソフィアに向かって親指を立てています。リディアは、変な顔をします。

ステファニーとユージン

ベッドの下側(足側)にステファニーが座って、髪の後ろを触っています。横になっているユージンが上半身を起こして、「何をしているんだい?」と聞きます。

「私はあなたが寝ていると思ってたわ — ここから出ていって!キッチンに行って!」

「分かった。しかし、大丈夫かい?」

「私は、かつらをピンどめし直しているところよ。」

「かつら?」

「あら、あなたは、黒人の女性は自然な柔らかくてふわふわしている髪をしていると思うの?違うわ。出ていって。私はあなたにこの様な所を見られたくない。」

ユージンは、ドアの所で「なぜ、君はかつらを被るんだ?」

「気分が良くなるからよ。出ていって。」

「分かった。分かった。すまない。すまない。」

「私の本当の髪を見たい?」とステファニー。

「これよ。あなたはハッピーかしら?」

かつらを取ったステファニーは、短髪の黒人男性でした。
ユージンは特に驚いたような顔もせず、柔らかい表情で、「ああ、ハッピーだ。どの様なことであっても、君は美しいと思う。」

「やさしいのね。」

「それがないと君はとてもクールに見える。」

「はい。はい。私はあなたのために、付けないことにした。だから、出ていって、私に仕上げさせて。」

「イエス、マム。出て行きます。」

拘束を解かれたDwight

Dwightが拘束を解かれて、建物から出ています。ローラが隣に並んで歩いています。

「やっと出られた。」

「あなたがした事の後で、彼らがあなたを出してくれるなんて、あなたは運が良いわ。一体、何を考えているの?あなたは殺されていたかもしれない。」

「それは、毎日のことに当てはまるだろう?少なくとも、これはあることに関わることになる。」

「私はあなたと同意見よ。ここの人達を救う誰かが必要だと思う。私達かもしれない。でも、急ぐことはないわ。このことについては、私達は時間をおいたほうが良いと感じる。」

「悪いが、人が路上で暴力によって殺されている事は、緊急度が高いと考える。」

「重要ではないと言うつもりはないわ。ただ、計画が必要だと言っているだけよ。あなたがここでした事について、私達は話し合いすらしていなかった。リックはこの件についてどう考えているの?」

「彼は分かってくれる。」

Dwightについて話し合うリックとミショーン

ミショーンの部屋で、リックとミショーンが話をしています。ミショーンはソファーに腰掛け、リックは歩きながら話をしています。

「彼はそう言ったの?」

「そうだ。そして、彼の言う通りだと思った。」

「だったら、何?あなたは何をするつもり?」

「分からない。しかし、Mercerと話をした後、この場所についてDwightが正しいと、私は思っている。」

「何?」驚いた表情のミショーン。

「どうしたんだ。ミショーン。この場所は、パーフェクトではないことを認めるだろう。… しかし、誤解しないで欲しい。(パーフェクトに)近い。Dwightが考えているよりも近いだろう。しかし、ここの人々は助けが必要だと言う点で彼は正しい。… そして、もし、我々が代わりになろうとしたら、ここの人達は、支持するだろうということも。」

ミショーンは頭をかかえて、「オーマイゴッド — 何!?」

リックは、ミショーンに向かって両手を広げて、「すまない。しかし、ここの彼らのシステム(仕組み)は、完全に(民主主義から)後退していて、不公平だ。私は、ただ座って、無視することはできない。君がただ座って、無視することもできないと信じている。」

ミショーンは立ち上がって苦しげな顔をしています。「コモンウェルスは、改善すべき余地がたくさんあるわ。それは、私がここにいることを興奮(やる気に)させてくれることよ — ここにいる人たちと一緒にできることをする。そして、あなたは正しい、彼らは助けが必要よ … 」

「でも、彼らにこれは必要ない。」とリックの腰の銃を指さして言います。

「彼らは、ここが必要よ。」と言って、人差し指をリックの額にくっつけます。「私達は、あなたの考え、公平さのセンスが必要なの。あなたがする必要があることは、よりよい方法を示すことよ。」

無言で見つめ返すリック。少し険しい顔をしています。

Elodieと友達の昼食会話

レストランの中で、ミショーンの娘、Elodieと友達3人がテーブルに座って話をしています。

「まだ誰も席を立たないわ。私達は、欲しければ、もっと食べ物を注文する。今のランチは、これまでの中で一番長くなる。Elodie、私達はあなたに最近ちっとも合っていなかったから、今日は楽しみましょう。」

「そうよね。最近、いろいろクレイジーなことがあって、ごめんなさい — 私も今日は長居するわ。」

「私達はあなたのこと、本当に良かったと思っている… あなたがお母さんを見つけることができて、本当に幸せよ… …でも…」

隣の女性が肘をついて「ナンシー、止めなさい。」と話を遮ります。

「何?どうしたの?」とElodie。

「ただ… あなたのお母さん、彼女がガード達の味方をした(守った)ことで多くの人が戸惑っているわ。(怒っている)そして、今あなたは、新しい場所に彼女と一緒に住んでいる… ここで起きている全ての事を知っているわけではないけど、私達は、あなたがどちらの側(サイド)にいるのか心配しているのよ。」とナンシーが答えます。先程、ナンシーの話を止めた隣の女性は、片手を額に当てています。

「サイド(側)?」

マグナ、ヒース、ビンセントの会話

アレクサンドリアの一室でマグナ、ヒース、ビンセントが話をしています。

「いいえ。警戒するような理由は何もないわ。私は、ただ注意を払おうととしているだけ。リックは、私に責任を任せた。私は、どの様な事にも備えておきたいの。あなたはそれは問題だと言うの?」とマグナが聞きます。

「俺はそのようなつもりは全く無い。ただ、噂がどの様に広がるか知っているだろう。我々の戦闘部隊が準備を整えていることは簡単に分かる。そのことが住民たちの間で、何が起こるのか不安に感じさせることは避けられない。」とヒース。

「彼らがここにいた時に、武装したガード達を人々は見ている。何かがくすぶっているということを皆分かっている。」とビンセント。

「いいえ、ビンセント。”くすぶっている”ものは、何もないわ。もしも何かがくすぶり始めたときのために準備をしておきたいだけよ。」

「分かった。何も起きていない。全て問題ない。しかし、あなたは突然、何か問題が起こった時に備えて、皆に注意をうながしている。理解した。それは以上でも以下でもない、ここでのやり方だということを分かっているよね?」

「もちろん、その事を知っているわ。私は、あなた達二人に私が心配していることを知って欲しかっただけよ。だから、スタンダードレベルの注意であなた達が動いているのであれば、それ(注意レベル)を上げて欲しいの。分かった?」

「それはできる」とキース。「ああ、そうだ。」とビンセント。

ハンティングするパメラ一行

開けたなだらかな丘の上から、パメラ達一行が歩いています。ミショーンとリック、Dwightも一緒です。

「私は、右側のプレイド(格子柄)シャツを狙うわ。」と言って、左手を出します。「ガバナー、素晴らしい選択です。」と隣にいるマクスウェルが言って、ライフルをパメラに渡します。「マクスウェル、ありがとう。」と言って、パメラはライフルをセットして狙いを定めます。

前から来る複数のウォーカーズの中のプレイドシャツを着たデッドの肩に弾が当たります。「素晴らしいショットでした!」とマクスウェル。

「ありがとう。」、「Mercer、お願いできる?」とパメラは言って、ライフルをマクスウェルに渡します。Mercerは、斧を持って、ウォーカーズ達の方に歩いていきます。顔を見合わせるリックとDwight。

Mercerは、ウォーカーズと戦いはじめます。パメラは何事も無いかのように、「OK。今日はこれで十分だと思う。帰りましょう?」と言います。「俺はそれで良い。俺は最初から来たくなかった。」と息子のセバスチャンは言います。

ミショーンは唖然とした表情です。「彼を手伝うべきでは?」と言います。パメラは背を向けて歩き出しながら、「Mercerが片付けてくれるわ。来なさい。彼は後から来るわ。」

パメラ一行は元来た道を歩いて引き返していきます。リックとDwightは、Mercerを見ています。パメラの後ろにいるミショーンは少し振り返って、リック達を見ています。

ロッカールームでのMercerとリック、Dwightの会話

ロッカールームで着替えているMercer。リックとDwightもいます。

「あれは一体何なんだ?」とDwightが手を広げながら、Mercerに聞きます。

「おぉ、あんた達は、ハンティングパーティーに行ったことはなかったんだな?すまない。俺は出かける前に説明すべきだった。」

「ガバナー(パメラ)は、危険でない程度の少ない数のウォーカーズを我々に残す。彼女は、グループであそこに行って、彼女が地域の安全を確保している一員になっているようにみせたいんだ。彼女が何かやっている感じになる。」

「それでは、あの全てはショー(見世物)のためだけのものなのか?」と腹ただしげに言うDwight。

「あんた達になんて言って良いのか分からない。ここでのほとんど全ての事はショーのためだ。コモンウェルスは変わらなければいけない時はとっくに過ぎている。」

「あんたの言うことは明確に聞こえている。」とDwight。

完全に同意するという意味です。

リックは、無言です。

ミショーン宅での会話

ミショーンの部屋で、リックとDwightが座っています。二人を前にミショーンは立っています。

「OK。我々はここにいる。それで何かな?」とリック。

「私は、あなた達が酷い間違いを犯すのではないかと心配しているのよ。」

「快適なアパートメントのために、仲間を売るようなことか?」とDwight。

「それは不要だ。」(言い過ぎ、不適切な発言だ。)とリック。

「俺はレクチャーされる心理状況ではない。俺は間違っているかもしれない、しかし、賭け(人々の望み)は非常に高いと思う。ナイスに振る舞うのを止める時だと思う。」

「なぜ、あなたはナイスに振る舞うことをやめたいと思うの?あなたのここでの目的は何?あなたは、ただ、戦いたがっているだけなの?」

「私はミショーンに同意する。私が分かることは、コモンウェルスの責任者を含めて誰も改善の余地はないと思っていることだ。全ての人により良くなるために、我々が一緒になって働くことは可能だと思う。我々は、何をするべきかは合意できている。どのようにして実現するかという点で意見が相違しているだけだ。」

「リック、正直なところ、あなたがその様に言ってくれて、ホッとしている。私はあなたが取ろうとしている方法について、本当に心配し始めていたのよ。私も私達がパメラと彼女の部下と一緒になって、彼らのシステム(仕組み)で間違っている所を正していくことはできると思う。だから、私が招待したことで気を悪くして欲しくないの。」

そこにガードを連れて、パメラが入ってきます。「廊下から話を聞いているのは、私のスタイルではない。しかし、私はあなたの話を聞いて、とても嬉しい。そして、私はリックと同じページ(考え)よ。… しかし、Dwight、残念だけれど、あなたは直ちに出ていってもらうわ。」

ミショーンが、驚いた表情で「あなたは何をしているの?あなただけのはずでしょ。なぜ、彼らを連れてきたの?あなたは、ここに来て話をすることに同意した!」

「話?! 私に対する企みをしている人と?!あなたは正気?」

「ミショーン、君は何をしたんだ?」と驚いた表情のリック。

「リック、分かったか?彼女は、今、奴らと一緒だ。全て終わりだ。」とDwight.

Dwightは、動揺していると言うよりも、予想通りという感じです。リックを納得させる絶好の機会を得たと思っている程という様子です。

「私はこれを平和に解決することを望む人であれば誰でも、その側に立つ。私は、私達が話をすることができるために、あなたをここに連れてきた。私達は全員、冷静になって行動する必要がある。」

「彼女がパワーを失う理由を解決する方法はない。あんたは平和的な話し合いで、本当に彼女がパワーをこちら側に手渡すと本当に思っていたのか?」とDwight.

「Dwight、お願い。私は、コモンウェルスの人々のために最善な選択を常にしていることを確約するわ。私はここでの私の役割を、真摯に受け止めている。」

「あんたは、俺をからかっているのか?! このバカげたことが見通せるのは、たった一人、俺だけだと本当に思っているのか?」

「解決する方法はないと今、分かったわ。ガード、この男を逮捕しなさい。」とパメラ。「無駄な抵抗はするな。」とガード。

Dwightは、銃を取り出し、パメラの顔に向けて、「全員、後ろに下がれ。そうしなければ、おれは彼女の頭をふっ飛ばす。」と言います。

「Dwight、その銃を下ろすんだ!」とリックが叫びます。

「リック、それはできない。これらの人々、それがニーガンやこの女性のどちらも、彼らが尊重するのは、力(パワー)だということを知っている。これが、彼女が唯一、聞く方法だ。見ろ。」

「彼らに動くなと言え。さもなければ、あんたは今すぐ死ぬ。」

「あなた達、いる場所から動かないで。」

「分かったか?リック、我々は優位な立場にいる。我々は、彼らのリーダーを直ちに倒すことができる。全ては、彼女なしでまとまる。人々は、我々に感謝する。それを知っているだろう。」

次の瞬間にDwightの側頭部を銃弾が突き抜けます。

撃ったのはリックです。リックは、無表情です。

「ありがとう、リック。私はこの事を忘れないわ。ミショーン、ここを掃除するために、誰かを送るわ。」と言って、パメラは出て行きます。ガードの一人がリックを見ています。リックは目を閉じています。

ベッドに横たわるDwight。その脇に無言で俯いているローラ。ローラの目からは涙があふれ滝のように流れ落ちています。後ろにいるミショーンとリックも、苦悩の表情です。

うなだれるミショーンの背中から、「君は幸せか?」と声がかかります。

「何?」と顔を振り向けます。

声をかけたのは、リックでした。「君が、これをした。」と険しい顔のリック。

「何?」とミショーン。

「君がしたことで、Dwightは死んだ。」

「君は、Dwightを私が抑えることができないと思うのか?本当に彼が私を巻き込んで多くの人の生活、命を危険にさらすことをすると、君は本当に思うのか!ただ私を信じることはできなかったのか?なぜ、パメラをあそこに連れてきたのだ?それがどのようになるかということを考えなかったのか?」

本当にリックの言う通りだと思います。Dwightは、リックの考え、決断に従います。Dwightの行動は、極端ですが、それはリックを説得させるためのものでした。パメラが来なければ、リックはDwightを抑えることができたと思います。

「分からない。」

「私は、このことについて君を許すことは決して無い。君が私を過度に追い詰め — 君が私にさせたことを、私は決して忘れることはない。」

「私があなたにさせた?!Dwightは、精神的におかしくなっていた。彼は今すぐにでも引き金を引く寸前だった。そして、あなたは、あなたがしたことについて呪われたことのように思っているの?!あなたは認識していないの?あなたがしたことは、命を救ったのよ?あなたは、戦争を回避した。」

「私がした? それとも、私が間違った側にただ加わっただけか?」と歯をむき出して(食いしばって)リックは言います。

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感想と考察

186話は、ソフィアのボーイフレンド候補となりそうなジョシュアの登場など軽い感じで始まりましたが、あまりにも衝撃的な出来事が起きてしまいました。リックの腹心と言って過言ではないDwightを、リックが殺してしまうという驚愕の展開です。リックは、個人として以上にコミュニティーのリーダーとしての立場があります。

もしも、Dwightがパメラを殺したら、恐らくDwightの言う通り、コモンウェルスは彼女なしでまとまることが予想されます。住民の殆どはDwightの行為を支持して、権力側は一掃されることになる可能性が高いです。ガードのリーダーのMercerも、Dwightやリックにコモンウェルスは変わるべき時だとの考えを明確に伝えていました。戦争などになる可能性は低いです。

とは言え、リーダーを暗殺して、政権を転覆させるようなクーデターの様なアプローチは、リックは承服できなかったと思います。今にも引き金を引くところまでいってしまったDwightを止める苦渋に満ちた究極の選択をリックはしました。

ミショーンに言った言葉が、リックの気持ちと考えを明確に表しています。なぜ、ミショーンはパメラを連れてきたのか?パメラを加えて話し合って解決させるよりも、ミショーン、リック、Dwight達だけで話し合ったほうが、平和的に解決できたはずです。しかし、ミショーンはDwightだけでなく、リックも同様にコモンウェルスを転覆させるように行動するのではと危惧していたため、パメラを呼ぶことにしたと思われます。パメラとリックのどちらを信じれるかと言えば、ミショーンにとっては、圧倒的にリックのはずなのですが、彼女はリックやDwightには伝えずに、パメラを加えてしまいました。

パメラは、ミショーンとの事前の取り決めを破って、ガードを連れてきます。パメラがガードを連れてきたことによって、Dwightが過激な行動を取ることになってしまい、本当に残念なことになりました。

ミショーンは、生き別れとなっていた娘のElodieとコモンウェルスで再会でき、娘と一緒に暮らすという夢のようなことが実現したため、ミショーンの考え方などにも大きな変化が起きてきていることも、ミショーンの立場と判断のもととしてあり、今回出来事を引き起こす遠因としてあります。

パメラが行ったウォーカーズのハントの時も、後片付けをMercerにやらせてパメラ達は先に歩き出した時、リックとDwightはMercerの方を見て立ち尽くしていましたが。ミショーンはパメラ達と一緒に歩きだしていました。どちらの側かというテーマを物語る位置シーンです。どちら側かと言う話題は、Elodie達の会話でもで登場しています。

今回の件で、リックとミショーンの関係に、大きな亀裂が入りました。これまでにも、グループ内での考え方の相違による意見の衝突はありましたが、リックのコアグループのメンバーであるミショーンとの今回の衝突はこれまでにないもので、決定的なものに近いです。

ユージンは、ステファニーとの関係が深まりますが、ステファニーが生物学的には男性であることが明らかになります。しかし、ユージンの気持ちは変わりません。ユージンは、アレクサンドリアの住人、ステファニーはコモンウェルスです。二人の関係が更に深くなった場合は、どちらかのコミュニティーに二人一緒に暮らすことになるのが自然な流れです。ユージンはアレクサンドリアにとっては、極めて重要な人物ですが、コモンウェルスもユージンを住人にしようという意向が見られます。

ユージンがDwightの件を知って、どの様な考えを持つのかも次回以降の注目ポイントとなります。ユージンは、リックと同様に大局的に物事を考えることができます。状況分析力も優れています。Dwight、リック、ミショーンの間では、コモンウェルスの問題点、改善すべき点が多々あるという点で合意しましたが、方法論で大きな相違がありました。コモンウェルスの問題とリック達がどの様に対応するかについての話題には、これまではユージンは参加していませんでした。これから、ユージンもコモンウェルスの問題に巻き込まれていくことが予想されます。

アレクサンドリアとリックにとって、Dwightの存在は本当に大きいです。Dwightを失ってしまったリックがこれからどうするのか、コモンウェルスとの関係はどうなるのか?

今回の出来事は、ウォーキング・デッドのこれまでの話の中でも、最も衝撃的な一つであることは明らかです。2018年最後のエピソードで非常に大きな波乱が生まれました。この余波を受けながら、次回以降、一波乱、二波乱、さらに何かが起こることが予想されます。

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英語版ウォーキングデッド コミック 186話

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ストーリーを楽しみながら、英語に馴染む素材としたり、英語の勉強を兼ねて読むのも一つの選択肢です。その様な楽しみ方のサポートをできればと考えて、本サイトでも1話ごとのあらすじと感想、考察の記事を投稿しています。

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用語とイディオム

powder keg

186話の原題タイトルは、”The Powder Keg” です。powder kegの直接的な意味は、弾薬や爆薬などを格納する鉄製の樽の様な容器のことです。powder は、gunpowder などのことで、kegは小型の樽の意味になります。

powder kegは、危険な状況、そして暴力に発展するような不安定な状況などを表すイディオムとしても使われます。本話でのタイトルは、こちらの意味です。

powder keg

a situation that is dangerous and that could become violent:

Tension was high following the protest and several city leaders called the inner city a powder keg.

downplay

拘束を解かれたDwightがローラと会話いる中で、Dwightが「路上で人が暴力を振るわれて殺されていれば、そのことから事態の緊急性を感じる。」と言ったことに対して、”I’m not trying to downplay things. I’m just saying there needs to be a plan.” とDwightに言います。

downplayは、ある事柄の重要度を下げて考えたり、実際に起っている事ほど悪くないようにさせるような意味です。「重要度を引き下げるつもりはない。ただ、計画が必要だと言っているだけ。」と言うような意味で使っています。

uncalled for

コモンウェルスでミショーンの住むハイエンドなアパートに、リックとDwightは招かれて座っているところで、リックは「何の用だ?(何の目的で呼んだのか?)」と質問します。ミショーンは、「あなた達がとんでもない間違いを犯すことを心配している。」と答えた時にDwightは、「素敵なアパートメントのために、仲間を売るということか?」と言います。Dwightに対してリックは、”That’s uncalled for.”と言います。

ミショーンは3人の会話をパメラに聞かせていて、その後パメラ達が部屋に入ってきます。皮肉なことに、Dwightが言った通りのような展開になってしまいます。

uncalled for は、必要でない。不要なことと意味です。

uncalled-for
Definition of uncalled-for
1 : not called for or needed : UNNECESSARY
2 : being or offered without provocation or justification

collude

ミショーンのアパートで、リック、Dwight、ミショーンの三人が話をしている所に、ガードを連れてパメラが部屋に入ってきます。ミショーンが、「話し合いをするために来ると同意したのに、なぜガードを連れてきたの?」とパメラに言った時、パメラは”Talk?! with people colluding against me?!”と答えます。

colludeは、企み、プロットの意味です。

fall into place

Dwightがパメラに銃を突きつけて、”We have the advantage here, Rick. We could take their leader down right away. Everything would fall into place without her.”と言います。

fall into place は、一緒に集まってフィットする。意味がある。の意味のイディオムです。

「我々は彼らのリーダーを、今ここで倒すことができる。全ては彼女無しでうまくまとまる。」と言うような意味で使用されています。

fall into place

to become well organized in a way that makes success likely:

unhinged

Dwightの遺体を前に泣き悲しむローラ。その後で、後ろにいたミショーンとリックの間で、言い争いがおこります。ミショーンは、”Dwight was unhinged.”と言います。

unhingedは、錯乱した。精神的におかしくなったという意味です。