ウォーキングデッド・コミック 153話 “Heavy Hangs The Head” あらすじ・考察・感想

ウォーキング・デッド コミック 153話 表紙のリック コミック あらすじ ネタバレ

The Walking Dead コミック153話の原題は、”Heavy Hangs The Head”です。

“Heavy Hangs The Head”の意味

“Heavy hangs the head” (または、その後に”that wears a crown”が続く)は、シェイクスピアのヘンリー4世、パート2での”Uneasy lies the head that wears a crown”のセリフ(ライン)の一般的な誤用です。

”Uneasy lies the head that wears a crown”は、王の様な多大な責務を持つ人は、常に心配事があり、良く(深く安心して)眠ることができないと言う意味です。

ウィスパラーズの脅威、コミュニティーの混乱と統率などの難題に加えて、恐ろしい存在のニーガンが牢から出てしまいました。多くの問題と脅威を抱えるリックにかかる責任とプレッシャーは、相当なものがあります。表紙の絵は、リックの状況を直接的、間接的に、とても良く状況を表していると思います。

シェイクスピアのラインはタイトルとしては少し長いこと、リックは王冠を被っているわけではないので敢えて、”Heavy Hangs The Head”にしている可能性があります。”Uneasy Lies the Head” を使用した場合、その部分で意味がストレートに通じてしまいます。少し含みを持たせるために、前者にしたのではないかと推測します。

153話 Heavy Hangs The Head あらすじ

ゲートの前での会話:

「ローラ、なぜ、リックは君をゲートのチェックに行かせたんだ?何が起きているんだ?」とSiddiqが質問します。

「分からないわ。良いでしょ。」

「もし、何か起きているんだったら、私達に話しなさい。ウィスパラーズがいたの?一体、何なのよ?」とアニーが厳しい表情で問いただします。

「アニー、お願いだから、私に聞かないで。後で、リックが話してくれるわよ。私はこれ以上、トラブルに巻き込まれたくないの。分かった?」

後ろから、リック(Rick Grimes)とミショーン(Michonne)がやってきます。

「彼らは、マギーと彼女の1行が ヒルトップに向かって出ていった後、ゲートはずっと閉まっていたと言っています。」(ローラ)

「それは、どの位前のことか?」とリックは聞きます。

「最大で約数時間。リック、何が起きているんだ?」とSiddiq。

ゲートの前の3人に背を向けて、「彼は壁を超えて、行ってしまったと思う?」とミショーンはリックに小声で言います。

「いや、そうではないだろう。リスクは、もう一方にある。もし、彼がまだこちらにいるのであれば、既に姿が見られているはずだ。彼はマギーのグループに紛れ込んだに違いない。」とリック。

ヒルトップに向かうマギー一行

マギーの一行のシーンに移ります。馬車、馬に乗る人、歩く人が、列となって進んでいるシーンが登場します。1行は、かなりの規模です。先頭は、馬に乗るダンテ。「その調子で進むんだ!早いペースで進まないと、暗くなる前に帰ることができなくなるぞ!」

馬車に乗るマギー、息子のハーシェル、乳母ブリアナ。

「わお、スレーブドライバーのダンテにこんな面があるなんて。そんな所があることを誰が知っていたのかしら?」と驚くブリアナ。

「いつも鬱陶しい?確かにね..でも、これは? 多分、ただのちょっとした(彼の見せない側面の)端っこだと思う。」とハーシェルを見つめて、あやしながら答えるマギー。

「ウィスパラーズがいて、ジーザスとその他の人達は戦うために残っている。悪い状況がまた訪れた。誰が変わらないでいられるかしら。私は戻って、息子を横にして、彼がOKであるところを見たりすることを楽しみにしているわ。」

「ジョニー?彼は、まだ15才で私達二人よりも背が高くなっているわ。彼がウィスパラーズ達を怖がらせて近寄らせないと思うわ。心配そうな顔をしないで。」と言うマギーの後ろを帽子をかぶり、その上にフードを深く被った男が歩いています。

フードを被った人物の顔のアップとなります。ブランドンです!道を前に向かって進んでいる一行を背に、道の脇の木々に向かって歩いていきます。

一行から離脱するブランドンとニーガン

かがみ込むブランドンに「見られたか?」と声をかけられます。

「多分、俺が小便するために道を逸れたと思っている。誰も何も言わなかった。」とブランドン。

「多分、大丈夫だろう。それをよこせ」と差し出された手に、持っていたものを渡すブランドン。

「これを着ないと裸のような気がする。」レザージャケットを身につけるニーガン!

「急いで下さい。直ぐに移動しなければなりません。」とナイフを装着したニーガンのベルトを持ってかがみながら待っているブランドン。

「俺が、何をしなければいけないのだ?

こうなると本当に分かっていなかったのか?」と不敵な表情で聞くニーガン。

「何ですか?」と不安げなブランドン。

「お前のちっぽけな計画。俺を出して、ウィスパラーズの所に連れて行く。そして、リックと彼のグループのことを告げ口する。お前が俺にすることのその部分は終わった。だから、俺がお前を手伝会う番を素直にする必要があるのか?俺のジャケットとその他のものを見つけてくれたことに感謝している。だが、それはここまでこれたところで終わっている。」

「あなたは俺と同じ様にリックを憎んでますよね。これを望んでいますよね?」と驚いたような不思議そうな顔で質問するブランドン。

ニーガンの顔のアップ。(単純に考えが分かるのとは真逆な表情)

「正確な方向を教えろ。そして、黙れ。

今から何をするかは俺が決める。従うか倒れるかのどちらかだ。

歩け。」とブランドンの背を押します。

対策を話し合うリック、ミショーン、アローン

「分かった。これから直ちに荷詰めをして、我々は出かける。マギーのグループの後を追うことはできる。彼らはヒルトップへのメインロードで向かっていることは確実だ。もしも、我々がラッキーだったら、彼はまだ彼らと一緒にいる。」とアローン。

「いいえ。彼は直ちに一行から離れるでしょう。ヒルトップに行くルートには木が生い茂ったエリアがあって、そこを迂回しようと計画していたでしょ?そこが彼らが離れる絶好の場所となるわ。」とミショーン。

「そして、彼はどこに行くと思う?」とリック。

「もし、彼がスマートなら?遠くに行って、二度と姿を見ることがなくなるだろう。もし、この地域で捕まったら、あの閉じ込められていた部屋に戻される。遠くのどこかに行くだろう。」アローン

「アローン、そうは思わない。ニーガンは尻尾を巻いて逃げるような男だとは思わない。彼は私を…、我々を…我々が築いた全てを痛めつけようとするだろう。」

「我々とウィスパラーズの状況をどの程度、彼は知っているのかしら?」

「沢山すぎるほどだ。」とうつむきながら答えるリック。

「だったら、彼が行くところは分かる。」

「彼は、我々が攻撃の準備をしていることを彼らに伝える。君は、彼に追いついて、止めるんだ。これがどれだけ深刻で重要なことかは言うまでもない。」

「私達は彼を捕まえるわ。心配しないで。」

「この件は我々だけの間に留めよう。アニー、ポーラーとSIDDIQは信用できると思う。この事がパニックを起こすことを望まない。」

「途中で、我々のミッション(使命)の詳細を大声で話さないことを誓うよ。他言はしない。」(アローン)

「アローン、ミショーン、気を付けて行ってきてくれ。」

「誰に話しているの?」とミショーン。(任せなさい。心配はいらないという意味で答えています。)

ユージンの再度の無線での会話

机の上にある無線機に向かってユージンが話をしています。

「始めの時から、いる人達もこちらにはいる。僕は約3年前にその前に出会ったもう一つのグループの人達と一緒にここに来た。自分は、テキサスから来たが、他のメンバーは色々なところから来ている。どうぞ。」

「テキサスから来たの?あなたは私に見当をつける情報を与え始めたわね。どうぞ。」

「そのことは、私が今はテキサスにいないということ以上絞り込むことはできないだけの情報だ。君はどうなんだ?どうぞ。」

「私は、全てが始まった時からここにいるわ。この場所の近くにいたことが幸運だった。他の人達は、色々なところから来ている。多くは近辺の地域からよ。一部の人達は、遠いところから来ているわ。遠く離れた所から来た人は、何がしかの傷、痛みを抱えていることが分かる。どうぞ。」

「ああ、そのことについて異論を挟む余地はない。」

背後で銃声がします。無線機から、「ユージン?!今のは銃声のように聞こえたけど、いますか?ユージン?!」と声をかけられますが、無線機を背にして、ユージンは既に部屋から飛び出していきます。

足を撃たれて、うめき声を上げる男。銃を持った男をジーザスが抑えています。走り寄るユージンに、「彼の銃を取り上げて」とジーザスが言います。

銃を撃った男は、「彼はウィスパーだ!見たことのない男だ!彼を捕まえろ!」と言っています。

「彼はマルコだ!ヒルトップから来ている。彼はここに手助けに来てくれたんだ!」

「何?神様…」と自分のしたことに呆然とする男。マルコは苦しげにうなっています。

ユージンが取り上げて持っている銃に手を伸ばして、ジーザスが言います。「それは私が預かる。なんて事だ。」

「マルコを治療所に連れて行くのを手伝ってくれるか?」

「ああ。もちろん。」

マルコの両脇からジーザスとユージンが肩を担いで去っていくのを背に呆然とした表情の撃った男。

Dwightが率いるチームの戦闘訓練

林の中をウォーカーズがさまよっています。その脇を気付かれないように武装したDwightのチームが抜けようとしています。メンバーの一人の男の背後にウォーカーズが近づいています。「後ろだ!」と言って、Dwightが撃ちます。「気を締めろ!やつらに囲まれている!」と言い終わる前に、さらに別のウォーカーズが襲いかかってきます。

ウォーカーズに銃を奪われたDwightは、背負っていた鉄条網を巻いたバットを手に取って、戦い始めながら、「集まるんだ!お互いの後ろをカバーし合う!それほど多くないぞ!」と指示を出します。

状況は収束し、Dwightに向かってメンバーが座わるメンバーを前にして、肩にバットを乗せな上ながら、反対の手を腰に当てて、Dwightが話をしています。。

「さっきのは最悪だ。」

「もし、我々がウィスパラーズを待ち伏せしようとしている時、奴らの周りにはローマーズ(ウォーカーズ)がいる。もし、我々が見つからずに、攻撃を受けず、通り過ぎなければ、どうなる?察知されないことが、我々の最大の武器となる。そのことを頭に入れておけ、もう一度戻るぞ。」

戦闘訓練に戻る途中、Dwightとローラが並んで歩きながら話をしています。

「その武器は何なの?」

「何についてのことだ?」

「そのバットを使用して行われたこと。ニーガンがしたこと。あなたは、それを持ち運んでいて平気なの?」

「このバットは、俺にとって多くのことを物語るものだ。抑圧、悲壮…権力。

それを変えること、別の何かにすることが自分の責任の様な気がする。」

「さらに、俺はサンクチュアリーを指導するものが誰になろうとも、この様な王の笏(しゃく、王が持つ杖のようなもの)を持ち歩き始めることを望まない。幸いなことに、我々はその章は終わった。」

「そうね」

チームは林の終わりの開けた所に到着して、一部のメンバーが何かしています。それを見ている他ユミコ達新しいメンバーが会話しています。

「ここで、俺達は何をするんだ?」

「どういう意味?我々は我々のホームを守るための訓練をしているのよ。」

「そのことについて、俺は言っているんだ。これは、我々のホームではない。ウィスパラーズ?もう二度と我々に絡んでくることはない。アレクサンドリアの住人もそう思っている。」

「彼らは我々を使い捨ての兵士(Cannon Fodder)として、ここに連れてきて平気なのは確かだ。」

「Lukeについてどう思っているわけ?皮を被ったキチガイ達は、彼を殺した。そのことについて、何も意味を持たないの?」

「その通りよ。ここに連れてこられたことを望まない?あんた達は、私達が十分に感謝されていないと考えているからってこと?いい加減にしなさい。私達はここに来たことは、Lukeのため…だけどそれ以上のこと…私達は私達のために来た…そして、私達がいるのは、ここの(アレクサンドリアの)人達のためよ。」

「まだ数ヶ月たっただけなのに、あなたは、もう忘れたの?ここでの生活がどの様なものか?何人の人を失ったか?彼らは、我々を受け入れてくれた。歓迎してくれた。」

「そして、私達が彼らに疑いを持っていた時…彼らは理解してくれた。私達は、アンドレア(Andrea)を人質にしようとした。覚えている?私達は、彼らを信じることができる…彼らと今は一緒なのよ。」

「そうか?」

「そうよ。おだまりなさい。クライスト…ケリー…コニー… このことを二度と聞きたくないわ。分かった?頭の中に入れておきなさい。ここで私達は良い事を得た。私達は、ここに入れて幸運なのよ。かき回さないで頂戴。」

マルコを撃ったポールへの尋問

部屋の中で、マルコを撃ったポールを椅子に座らせ、向かい合ってリックが座っています。ポールの後ろには、腕を組んでジーザスが立っています。

「ポール、一体何があったんだ?」

「彼は、大丈夫ですか?彼の名前…マルコは?おお、ゴッド。」

「彼は大丈夫だ。彼は生きている。」「彼の足は当分の間使うことはできないだろう。そのことは、彼の苦痛よりも、我々に苦痛を与えるものだ。」

「本当にすみません…私は不安で…何も考えていませんでした。私はあどのようにしてあの女が忍び込んだか、どのようにして彼女がロジータ、オリビア、エリン、ジョシュ、他の皆を殺したのか…何度も聞いていました。」

「あのサインが到るところにあって、いつも目にしています。」聞いているリックの表情が少し驚きを含んだように変化します。

「私は混乱していただけだと思います。私は本当に…我々の安全を確保しようと考えていました。」

目を見開いているリックを前にして、ポールは、「リック?本当にすみません。私に何が起こるのでしょうか?」と聞きます。

リックは立ち上がって、「分からない。我々は対処について考える。」と言って部屋から出ていきます。顔を手で抑えているポールを見ながら、ドアを締めます。

ミショーンとアローンの探索

木に囲まれた道の途中で、アローンとミショーンが、馬を降りてマギー一行の通過の跡を調べています。

「ここだ。ここで彼が分かれたことが分かる…しかし、誰かが一緒にいる。」とアローン。

「それが誰であれ…彼らはあちらの方向に向かった。」とミショーン。

馬に乗り直しながら、二人は会話を続けます。

「彼らは確かにウィスパラーズの境界の方に向かって進んでいるわ。一緒にいるのが人質なのかどうなのか分からないけど…」

「どちらにせよ、我々は失った時間を取り返さなければならない。行こう。」

ウィスパラーズの所に向かうニーガンとブランドン

ブランドンとニーガンが歩いています。

「お腹が減ってどうしようもないです。もっと食料を持ってくるべきだった。」

「黙ってろ。

お前を殺して、黙らせることにするぞ。大きな声ではっきりと…お前の前で、そのことについて聞く。殺してほしいのか?」

「い、いいえ。」

「ばかげた修辞的な質問だった。ブランドン。」「このまま行くぞ。」

木々の生い茂るところから、開けたところをなだらかな斜面を降りていく二人。

「どうした、なぜ止まった?」

「あれは間違いなく…」

「彼らがマークした境界線です。」「俺の母親の頭があった…」

「おお、泣きじゃくる赤ん坊になるなよ。世界は終わったんだ。全ての人の母親は死んだ。

ただし、我々はお前の母親の頭を切った人の所に話をしに行く途中だ。とんでもない目的を持ってな。」

「来い。日が暮れるぞ。」と前に進もうとするニーガン。ブランドンは表情が固まっています。頭を抑えて、顔を塞ぐブランドン。

「おお、少年。すまなかった。俺は時々、敏感でなくなるんだ。特に、お前が好きでない場合はな。こっちに来なさい。」

「ウィスパラーズは俺のママを殺した…リックは俺のパパを殺した。俺はやつら全てを憎んだ。やつらがお互いに殺し合ってくれることを望んだ。全て死んでもらいたい。」とブランドンはニーガンに抱きついて訴えます。

「それが計画だ。少年。それが計画。」

「それとも、むしろ、それは…」と言って、ニーガンはブランドンの胸を刺します。

「それがお前の計画だった。」と言いながら、ニーガンはウィスパラーズの境界線を超えて行きます。

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感想と考察

152話は、リックとミショーンが、恐怖の男、ニーガンが脱走してしまったことに気づいたところで終わりました。153話は、そこからの続きです。

ゲートは閉まっていて、ニーガンを目撃した人はいないことから、リックとミショーンは、マギー一行に紛れて脱出したと考えます。

二人の予想通りニーガンは、マギーの一行に紛れて脱出していました。林の中で、一行から離れたブランドンとニーガン。ブランドンからニーガンが昔愛用していたレザージャケットを受け取って、着用した姿はニーガン復活を象徴するシーンです。リック達にとっては、最も見たくない姿とも言えます。

ニーガンを極秘で捜索するために、リックとミショーンは、アローンを加えて3人で話し合いを行います。脱出後のニーガンの行動についてのアローンの予測は一般には当てはまりますが、ニーガンにはあてはまらないことをリックとミショーンは良く分かっています。ニーガンがウィスパラーズの所に行くだろうと予想し、アローンとミショーンが直ちに追いかけることを決めます。

リック、ミショーンとの極秘の相談の際に、アローンが言った「他言はしない。」のコミックでの言葉は、”Mum’s the word.” です。これは良く使われる英語のイディオムです。このイディオムは、ウィリアム・シェイクスピアのヘンリー4世、パート2で使われる表現から来ています。 シェイクスピアで使われた元のフレーズは、”Seal up your lips and give no words but mum.”です。mumは、スラングバージョンのmommeになります。

タイトルに加えて、アローンの発言でも同じシェイクスピア、ヘンリー4世、パート2を元にしたイディオムを使っている所が、ストーリーに含蓄を持たせ、深みのあるものにしています。

前話(152話)前々話(151話)からのユージンと正体不明の相手との会話も153話に挿入されています。ウィスパラーズとの戦いに加えて、ニーガン脱出という大きな出来事を描きながら、さらに今後のストーリー展開の伏線となる話を入れているところが本当に凄いと思います。

さらにユージンが無線で会話中に、銃声がして、外に出てみるとポールがマルコを撃ったところでした。マルコはヒルトップから訪問していてましたが、マギーと一緒に戻らずに留まって、ウィスパラーズとの戦いを助けるために留まっていました。

ウィスパラーズに対する恐怖、不安が募っていたため、知らない男を見つけて銃を撃ったという展開です。さらに、マルコを撃ったポールを、リックが尋問している際に、「ウィスパラーズを黙らせろ」のスローガンの話が登場します。152話で、スローガンはアレクサンドリアの住人の気持ちをまとめることを意図しているとリックはミショーンに説明しています。

スローガンをリックの期待通りに受け取る人達も多いと思われますが、全ての人がそう思うわけではなく、異なる受け取り方をする人もいるということを示しています。そのことをリックも認識させられます。スローガンの目的と効果についての前話との関わりが持たせられています。

Dwightのチームの戦闘訓練も、151話で登場した彼の戦闘における指導力の高さを示す効果も含まれています。さらに、Dwightが、ニーガンのバットを使って戦い、その後でローラにバットを使っていることについて問いただされた時に、バットに対する彼の考え、想いを説明します。Dwightが戦闘における統率力が高いだけでなく、物事を深く考えている側面もあるところが明らかになります。

訓練の後半部で、新たにコミュニティーに加わったメンバーの間で口論があります。同じ境遇にあり、同じ様な体験をしてきているメンバーの間でもこの様な意見、見解の衝突が起こることがあるというのも、今回のポールがマルコを撃ったことに加えて、描かれています。

ウィスパラーズの拠点に向かうニーガンとブランドンのやり取りでは、ブランドンの未熟さ、思慮の浅さを露見させています。ニーガンが、ブランドンのような考えが好きでないことは、全話でも匂わせていましたが、本話ではそのことが明確になっています。(はっきりと好きでない。嫌いだとニーガンは言っています。)

リックとミショーンも、ニーガンがリック達に復習しようとして、ウィスパラーズの所に行くというところは予想していますが、本質的なところをブランドンは分かっていません。

ウィスパラーズとの境界線にたどり着いた時、ブランドンは感情的になります。悲嘆にくれるブランドンに、一見、優しい言葉をかけたところ、ブランドンはニーガンに抱きついて、気持ちを打ち明けます。しかし、ブランドンの気持ち、考えは自己中心的で、甘い考えです。

ニーガンはそれはお前の考えだったと言って、二人の協力関係を締めくくります。ウィスパラーズとの境界にたどり着くまでに、ニーガンはかなり我慢していたことが分かる伏線がはられた展開になっています。

ウィスパラーズの拠点に行って、リック達の動きを密告して、リック達を倒してほしいというような単純な計画、考えをニーガンはしません。ウィスパラーズの拠点で、ニーガンがどの様な行動をするかが注目のポイントとなります。

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