ウォーキングデッド・コミック 157話 “The Whisperer War Part 1 of 6” あらすじ・考察・感想

ウォーキングデッド コミック 157話 表紙のアルファ コミック あらすじ ネタバレ
ウォーキングデッド コミック 157話 : The Whisperer War Part 1 of 6

157話の表紙は、アルファとリック、背景にアレクサンドリアの住人達です。タイトルは、The Whisperer War Part 1 of 6となっています。6話で構成されるウィスパラーズとの戦争編、第一話です。

あらすじ

ウィスパラーズの見張りを行なっているDwhight達

体を地面に伏せライフルを構えて、スコープを覗いているマグナ。隣に膝を落として中腰のDwight、後ろにローラが立っています。3人の所に、馬に乗ってヒースがやってきます。

「全てクリアになっている?」とヒースが尋ねます。

「ああ、ヒース、まだクリアだ。他の全てのチェックポイントにも同じ様に確認してきてくれるか?」とDwight.

「了解。」

「ユージンがセルラーフォン(携帯電話)を使えるようにできるまでにどれ位かかるかしら?」とローラ。

「それを、彼は取り組んでいるの?それとも、冗談?」とマグナ。

「彼女は冗談を言っている。しかし、彼がそうしていたとしても驚かない。ユージンは、常に何かに取り組んでいる感じだ。」とDwight。

「もう1週間近くになるわ。そして、全ては静かなものよ。このパトロールをどれだけ続けるつもりなの?」とローラは、Dwightに聞きます。

「リックがやめろと言うまでだ。」

「読みたくてたまらない本があるわけ?そうでないのなら、今、他にすることがあるの?

きれいな空気…良い仲間…」とマグナが少し不審そうに言います。

「ここよりも望むものはないわ。暖かいお風呂を除いてね。」とマグナが少し柔らかい表情で言います。

マグナは常に険しい表情をしている印象があるので、彼女に変化が起きていることを示唆していると思います。Dwightの部隊にいることを気に入っているようです。

少し嬉しそうな表情をするDwight。後ろのローラは、不機嫌そうです。

「待って。何かが見えた。」

「生きているやつか、それともデッドか?」

「まだどちらか分からない。」

ニーガンの帰還

スコープの中に、満面の笑みで片手を上げて歩いてくるニーガン。

「こんにちは!平和を求めてやってきたよ!」

「彼を撃て。」と真剣な表情でDwightが言います。

「何?」と驚いて聞くマグナ。

ニーガンは両手を上げて、「ライフルの向きを外してくれるかな?俺は本当にゆっくりと歩いていく。俺の手は、ご覧の通りだ。脅威になるようなことをするつもりはない。」と言います。

「おれが言ったことそのものだ。彼を今、撃つんだ。」とDwight。

ローラが慌てた様子で、「Dwight!」と言います。

「私は武器を持っていない男を撃つことはない。」とマグナ。

「お前は、俺と違って、彼を知らない。」

「どれほどあなたが彼を知っているのかなんて知らない。リックは、彼を追跡するために、ミショーンとアローンを送った。リックは、彼を生きて連れて帰ることを望んでいる。

彼が行ってしまってから、1週間以上経過している。リックは、彼の話を聞きたいと思うわ。」と真剣な顔で言うマグナ。

ふてくされた顔でだまるDwight。

「全てOKか?しばらくぶりだな、Dwight。会えて良かったよ。本当に。」と手を広げたまま笑顔で話しかけるニーガン。

「誰かあんたの後についてきていないか?」

「彼女の面倒をきちんとしていたか?」

真顔で少し厳しい表情でニーガンはDwightに質問します。

「彼女」とは、ニーガンのバット(ルシール)のことです。

「おれの質問に答えろ。」とDwight。

「一晩中歩いていたんだ。彼女の面倒をきちんとしていたか?」

「ただの野球のバットだ、気違いめ。」

「俺は彼を連れて行く。お前はここに残って、マグナと一緒に見張っていてくれ。」とDwightはローラに言います。

前を歩くDwight、背中にはニーガンのバットを背負っています。ニーガンは手を伸ばします。

Dwightは、少し後ろを振り返って、「余計なことは考えるな。」とニーガンに言います。

「俺は、彼女を取り返す。俺は変わった。お前が俺に彼女を返すことになることを知るだろう。」とニーガンは、自信あり気に言います。

「歩き続けろ。何がバッグに入っているんだ?」とDwightが振り返りながら言います。

「リックへのみやげだ。」

ニーガンは袋を背中に背負いながら、Dwightの後ろをついていきます。「滴っているぞ…」とDwightは言います。

ベータの反応

ベータが天を仰いで叫んでいます。目には涙がうかんでいます。ベータの隣には、アルファの体が横たわっています。涙を滝のように流すベータ。アルファの手を大切そうに握っています。

「彼女を見つけたのですか?」と横から声をかけられます。

ベータの後ろに3人のウィスパラーズがやってきてました。

「アルファは死んだ?」

「おお、神様」

「ニーガンがしたの?」

ベータの顔には涙はありません。

「そうだ」

ウィスパラーズの一人の女性がベータに言います。

「彼は彼のタイトルを宣言するためにここにいない。」

ウィスパラーズの決まりでは、誰でもアルファに挑戦することができ、倒した場合にはアルファになることができます。

「彼の…を宣言する… やつはアルファにはならない。俺は、決してその様なことはさせない。」

「彼は我々の一員として適していない。やつは、昔のやり方にしがみついている。彼は危険だと分かっていた。俺が彼女を守るべきだった。」

「それなら、あなたが今、アルファなのですか?」

違う!もう二度とアルファは存在しない。今ではない、これからもない。アルファは、我々と一緒でなくなった… しかし、彼女の言葉は我々を導いてくれる。」

ベータが凄い剣幕で言い、聞いているメンバーたちは後退りしています。

「彼女は、我々に命令をした。彼らは、我々の土地に入ってきた。彼らは、彼女の命を奪った。」

「今、奴らは全て死ぬ。」

ニーガンとリック、アンドレアの会話

テーブルの上にアルファの首があります。

「本当に彼女だ…」

「もちろん、彼女だ。

俺が素早く状況を収束させようとしていると思うか?」とニーガンは聞きます。

「直ちに、お前を100%信用しないことを許してくれ。」と訝しげに言うリック。

「なぜ、あなたはここに戻ってきたの?」とアンドレアが聞きます。

「俺のセル(牢屋)が開いていた時にここに留まっていたのと同じ理由だ。」

「信頼を得るためだ。」

ニーガンは手を後ろに回した状態で、手首を縛られて、椅子に座っています。テーブルを挟んで向かい側にリックが座り、アンドレアはリックの隣に立っています。

「俺はあんたのセルに何年もいた。俺は模範囚であり続けていた。どうやったら、俺のリハビリテーションを証明することができるのだ?できないということか?

あんたは俺を殺さなかった。あんたは、もっと良い方法があると思った。俺も同意見だ。俺はあんたのやり方に感銘を受けた。奮起するものだった。俺は仲間だ。…

俺が証明するためにこれ以上何が必要なんだ?」

「ブランドンは、おれを開放した。奴は、あんた達とウィスパラーズの間の戦争を起こさせて、お互いに殺し合わせたかった。俺は彼を殺して、それを止めた。」

「お前はそのようなことをした。

彼らはお前が境界線を超えたことに気づいていた。お前は、我々にリスクを背負わせた。」

「それは、馬鹿げている。俺はどこからでも来る孤独な一人の男だった。俺を追ってきたあんたの仲間は、俺の計画をもう少しで台無しにするところだった… そして、それはあんた達を危険な状態に追い込むことになる。

もしも、彼らを送り込んでいなければ、ウィスパラーズ達は俺とあんた達の関係を知ることは決してなかった。」

「もしも、俺が復讐を望んでいたのであれば… 俺がその機会を投げ出したことについて考えてみれくれ。

俺は1週間程度の間彼らと一緒だった… そして、このことを行うことができた。

考えてみろ?俺は彼らのリーダになることができた。俺は、あんた達を大混乱に陥れることのできる準備ができている軍隊を放り出したんだ。」

しっかりと見据えながら、口に手を当てて考え込む様子のリック。

「これらの事の後に俺をセルに入れることは、あんたはできない。そうだろう!」

と自信ありげにニーガンは言います。

「幸運を強調するのは止めなさい。」とアンドレア。リックは、少し複雑そうな顔をしながら、アルファを見ます。

ニーガンの話は筋が通っています。リックも納得してはいて、ニーガンもリックが納得していることを分かっています。

「この塀の中(アレクサンドリア)の中で、お前が生活することはない。

そして、お前は決して仲間を集めたり、どんなに小さくても、グループを指導したりすることはない。

我々は、お前に外部の生活拠点を提供する。

そこにお前は一人で暮らす。自分を守るために十分な武器を渡す。コミュニティーに貢献する限り、食料と物資を我々は提供する。」

「全て納得できる。」とニーガン。

「これは得ることはできない。まだだ。その資格を獲得する必要がある。常時、お前は監視されている。そして、お前はウィスパラーズとの前線に送られる。これから訪れる衝突が終わった時のみ、私はこのオファー(提案)をお前に行うことを考慮する。

少しでも妙な真似をしたり、指示に従わずに、無関係なものを撃ったりしたら、お前は死ぬことになる。」

「その条件を受け入れる!

どこにサインすれば良いのか教えてくれ!」

Dwightとリックの会話

「これは領地の戦争ではない。我々は、テリトリーのために戦うのではない。ボクシングで敵を倒すような、ポジションを確保するような取り組みは発生しない。

この戦いは違ったものになる。」

「アルファが死んで… 彼らはまだ我々を攻撃してくるの思うか?」とDwight。

「ニーガンの話からは、そうだ。アルファの代わりになるベータがいるようだ。」

「ニーガンを信用するのか?」

「絶対にそうではない。しかし、そのことについては…

これはニーガンと戦った時のように複雑ではないということだ。

倒すためにもっと多くのもの、もっと多くの戦略、計画が必要だった。」

「私は既に他のコミュニティーからの兵士たちを求める要求を送った。彼らはもうすぐやってくる。

我々は、良く武装した陣形を取って、彼らからの攻撃を待ち受ける。我々は、優れた火器を持っている。」

「我々は、彼らの最初の攻撃を持ちこたえるだけで良い。もしも、それができなかった場合は、後退した時のポジションを用意する必要がある。我々の能力と君の訓練で、彼らからの攻撃を持ちこたえることができるはずだ。」

「彼らの陣形が崩れた時…彼らが退却して、グループを再編成して体勢を整えようとした時、我々が倒す時となる。そして、彼らの最後の一人までを追い詰めて殺す。」

リックが話し続けて、Dwightは黙って聞いています。

「話を単純にしすぎている。」とDwightは言います。

「その計画に穴があるかを見つけて、適時、調整することは君に任せる。そして、もしも君が持ちこたえることができなかった場合についての他の計画を私は考える。」

「彼らの群れについては?」

「君たちは馬に乗る部隊がいる。彼らは群れを分断したり、方向を変えさせたりすることが必要となるだろう。… それは、我々が過去にやってきたことだ。ただ、そこまで巨大な群れでやったことはないだけだ。」

「今、できないことはない。高い丘の上から見渡すことができるのは、有利な点だ。群れがやってくることを見つけることができる。大海のようなものになるだろう。」

「我々の仲間は強い。彼らは対応することができるだろう。我々は勝つ。」とDwight。

「君なら確実にやり遂げてくれるだろう(完全に信頼している)。Dwight。」とリックは言って、Dwightの肩に手を乗せます。

「それで、ニーガンは?」

少し間を置いてから、「言ったように、私は彼を信用していない。しかし、私に復讐する機会が多く得られたのに、彼は取らなかった。」

「とても認めることは本当にしたくないのだが… 彼は、我々の資産(同胞)となることを証明している。」

「私は彼を閉じ込めることを止めることを決めた。彼にチャンスを与えることにした。私は、彼が君の重荷になるようなことは望まない。… しかし、君が彼を監視していてくれると、彼を自由にしたことについて、気が楽になる。」

「君は、誰よりも彼のことを知っている。君は、彼がどの様に考えるか分かる。彼が一線を超えたり、何かしようとしたら、その場で、彼をすぐに撃ち殺して構わない。

君は、彼と一緒に仕事をできると思うか?」

「あなたのため? やってみます。」

アローンとジーザス

「君は、ここにどれ位長い間いたんだ?」とベッドに寝ているアローンが尋ねます。

「私は丁度、昨晩来たところだ。

これから起こることに対して、私に兵士を集めるようにリックから依頼を受けた。

ミショーンは人を選んでいる。私は君がどうしているか知りたかった。」

「ジーザス、君が気にしてくれるとは思わなかったよ。しかし、僕は大丈夫だ。日々、良くなってきている。今回のことが全て片付く前に、行動できるようになると思う。」

そこに水と薬を乗せたプレートを持って、アレックスが部屋に入ってきます。

「オーマイゴッド。君たち二人がくっつくまでにこれほどの時間がかかるとは信じられなかったよ。」

「アレックス、これはそうではない…」とジーザス。

「まだかもしれない… しかし、君たち二人を見ただけで、アローンが君と似た感じだということは分かっていた。

遠く離れていてもお互いに気にしあっていたことは伝わってくる。」

「アレックス、君は完全に最悪だ。」とアローン。

「君たち二人は、私の目を見て、そのことを考えていなかったと言えるか?」とアレックス。

「う…早く良くなってくれ。」ときまり悪そうにジーザスは言って部屋から出て行きます。

ヒルトップ部隊

ヒルトップで武装した男たちを後ろに、ミショーンとマギーが話をしています。

「本当に良いの?」とミショーン。

「もう少し残していたいけど、ええ。彼らを連れて行って。私達は大丈夫よ。あなた達は前線にいるのだから。

私はリックに同意している。我々は、もしうまくいけば、一撃で、彼ら(ウォーカーズの大群を引き連れたウィスパラーズ)倒すことができる。そのためには、人が必要だわ。」

「僕はここにいて、彼女の安全を確保するよ。彼女のことは心配しなくていい。」と嬉しそうに言うダンテ。

「黙りなさい。」と後ろを振り返ってにらみつけるマギー。

「はい。奥様。」

「それなら、OKね。もしあなたが良いのなら、私がこれほど沢山の人達を連れて戻ってきたら、リックは喜ぶと思うわ。」

ミショーンの後ろから、「もう一人のスペースはある?」と声をかける人がいます。

「もう二人でいかが?」とリディア、隣にカール。

「ミショーン、我々をこのことに連れて行かないことはできないよ。」

「それは望んでもいないことだわ…でも、あなたは私達と一緒に来ると言うのね。ごめんなさい。(すまないけど、それはできないわ。)」

「ミショーン、もし、僕が行きたいと思ったら、僕は行くことを知っているだろう。」

「マギーは、ダンテと数人の男しか残していない。私達は、あなたを守るために残していくのではないのよ。あなたは、ここに必要なのよ。」

不服そうに唸るカール。

「何も起きない可能性もあるわ。私達は、攻撃が行われるかどうかは確信はないのよ。」

「あるわ。もし、私の母が、境界線を超えては行けないと言ったのなら、そして、あなたが超えたのであれば…彼らは彼らの持つ全てを使って攻撃してくるわ。そうしなければ、彼女は弱く見えてしまう。」とリディア。

「それなら、OK。」とミショーン。

「準備はできたかい?」とジーザスがやってきます。

Dwight部隊の作戦会議

テーブルに地図を置いて、部隊のメンバーにDwightが計画を説明しています。

「我々は、ここに集まる。… そこが我々の北西地点だ。高い場所に位置するので、彼らがやってくるのを見ることができる。

必要な場合、3または4の後退地点を確保できる。良い場所だ。」

「私の戦闘部隊をどこに配置したいの?」とマグナ。

「ここだ。」と地図の一地点に指をさします。

「我々は、声が聞こえる範囲に二手に分かれて固まる — 接触が聞こえたら、横に回って脇を狙う。」

「私はどこにいれば良い?」とガブリエルが質問します。

すっかり精悍な感じになってしまい、ガブリエル神父とは分からない位です。

「あんたはこの給水塔にいて欲しい。」

「そこからは、我々から数マイル先が見えるだろう。彼らが近づいてくるのが見えたら、ホーンを鳴らせ。それから、できるだけの奴らを倒せ。」とDwight.

「なぜ、彼はここにいるの?」とローラが聞きます。

「彼?」と言う返事、ニーガンが部屋の脇に立っています。

「俺の目線の中から彼を出すことはできない。」

キングダム

部隊はキングダムに移ります。キングダムはリーダーのEzekielを失ったばかりです。

ザッカリーとウィリアムがそれまでEzekielが座っていた王座の空席の前で話をしています。

「ウィリアム、なぜだ?

なぜ、兵士たちを全て送ってしまったのだ?」

「彼ら(リック達)が頼んだからだ。」

「なぜ、我々のベストの男たちと馬たちを送ったのだ?Ezekielは、奴らのために死んだ。彼のキングダムは分裂状態だ。初めて、彼らが我々の状況を確認した時に、我々に助けを求めるか?なんて奴らだ。」

「リックは、Ezekielの友人だ。ザッカリー、そのことを我々は尊重すべきだ。それは、彼が望むことだ。」

「彼はキングダムが強くあり続けることを望むだろう。彼らはセイバーズに屈しなかった。彼はリックとアレクサンドリアに屈しないだろう。分かるだろう。」

「私は、彼らが必要としていることが分かる。」

「そして、ミショーンが戻ってきた時?彼は彼女が指導することを頼んだ… 我々を見捨てた… Ezekielの心を壊した人物だ。」

「彼女のことを好きな者がいるのは知っている。彼女に従う者もいるだろう、しかし全てではない。もし、君がリーダーになりたくないのであれば、他の人間が求めるだろう。」

「その日が来るまで、我々は起こっている問題を処理しなければならない。そして、問題はたくさんある。」

ユージンとステファニーの無線会話

無線機の前に座って、ユージンが話しています。

「こちらの状況は、非常に不安定になっている。君に多くのことを話すことはできないと言ったが、私は君と話をしたくて、チェックした。」

「大変な状況のようね。ユージン、無事でいて下さい。」

「大丈夫だ。君の方は、OKか?」

「こっちは全て問題ないわ。(きれいなものよ)私は、暴力が私達の背後にあった日々のことを考えてみようとしたけど、それは本当ではないの。」

「平和なことが可能であることを信じている人から話を聞くことはとても良いことだ。」

「ええ、それは確実に起こることよ。デッドが勝利した後であっても、平和は訪れる。」

「我々は、東海岸にとても近いワシントンD.C.の外側にいる。」

「ユージン、そのようなことは話すべきことではないわ。私はあなたに話すことできないこと知っているでしょう。」

「私は気にしない。君を信用している。もし仮に君が私を信用していなくてもだ。そのことを知って欲しかっただけだ。」

反応はありません。

「ステファニーー?」と少し困った様子のユージン。

「私達は、オハイオ州にいるわ。」

「ありがとう。」

「あなたが、邪悪でありませんように。」

アンドレアとリックの会話

「Dwight達は出かけた。(現時点で)我々は、更新情報を待つだけだと思う。」

「そうね。」

「そこに(Dwight達の所に)行かないのが奇妙な気持ちになる。」

「それが、今のあなたの仕事よ。あなたは指示を出す。… そして、彼らがあなたの計画を実行するようにさせる。あなたは、もはや、前線で怒鳴るのではなくなったのよ。

Dwightが、現場の指令よ。彼の周りには、良い人がいるわ。ミショーンとジーザスが、明日、ヒルトップから戻ってくる。彼らも助けてくれるわ。

あなたはこの件が片付くまで座っているの、リック グリムス(Rick Grimes)。

あなたは、重要になり過ぎただけよ。」

「違う。俺は年を取り過ぎただけだと思う。」

「どちらにせよ、あなたはここにいる。私と一緒にね。」と言って、リックに寄り添うアンドレア。

「そのパートは、良いな。君を引き止めているような感じがしてならない。」

「私は個々に必要なのよ。私は、多くの時間をベルタワーの中で過ごすことになる。誰かが忍び込まないようにするためにね。」

「私は、セータを編んでいるのとは全く違うことをするんだから。」

「ああ、俺も本当にそんなことはできないな。」

「あなたは正しいことをしている。バカなことはしない。」

「アンドレア?」真剣な眼差しのリック。アンドレアも真剣な眼差しで見返します。

「ニーガンについてのこと、私に同意しているのか?」

少し間を置いてから、話し出すアンドレア。

「分からない。最初は… あなたは彼を殺しておくべきだったと強く感じた。時が経って… ええ… あなたが正しいことを彼は証明した感じよ。

彼はアルファを殺した。それがどの様な優位をもたらすかは分からない… しかし、何らかの意味はあるはず。

彼を信用できるか?私は分からない。もっと重要な質問は、あなたを信用できるか?

答えは、YESよ。」

「だから、あなたが正しいことをしていると思うのであれば、かなり高い確率でそうなる。」

「私は…正しい判断と事前に知ることができればいいのだが…」と少し自信なさげに言うリック。

「これ以上、自分を質問攻めにするのは止めなさい。」

「君は、こんな私を見せることのできる唯一の人だ。」

「夕食後、彼らは集まっているわ。あなたは、人々に演説(話をする)時が来たと思うわ。彼らは、それで、再確約できるようになる。」

「君は正しい。行こう。」と立ち上がるリック。

前線

丘の上に重武装した兵士がたくさんいます。Dwightが、「OK、皆。楽な態勢をとって良いぞ。多分、ここに暫くの間いることになると思う。良い位置を見つけて、場所に慣れるんだ。(落ち着くんだ)」と言います。

「地平線のところから、鏡で光をフラッシュさせているわ。」とローラ。

「良いぞ。マグナ達は位置についた。時間通りだ。彼女は良い。」

「ガブリエルがあの給水塔に着くまでにどの位かかると思う?」とDwightがローラに尋ねます。

「後30分。」

「それでは、各自、適当と思う場所を見つけて待機しろ。」

ガブリエルが給水塔に登り、スコープで周囲を見回しています。そして、スコープから目を離して、驚いた表情をします。前方からウォーカーズの大群がやってきます。

それぞれの人々の様子が一コマ一コマ描かれています。

驚くガブリエル、冷静な感じで立っているDwight、銃を抱えて座って気を落ち着けているローラ、何かを食べているニーガン、伏せた体勢でスコープを覗いているマグナ、馬に乗って走るキングダムの兵隊たち、馬に乗るジーザス、ハーシェルと遊ぶマギー、鍛冶場で作業しているカール、本を呼んでいるリディア、外を見張るダンテ、寝ているアローン、玉座に座って考えているウィリアム、無線のマイクに向かって話しているユージン、アレクサンドリア住人とともにリックの話を聞いているアンドレア、スピーチをするリック。

「我々は安全だ。そして、我々は我々の力を使って安全を保つために全力を尽くしている。懸念するようなことはない。」

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感想と考察

156話は、ニーガンとアルファの話でほぼ全てとなりましたが、そこからの展開を描く本話、157話では、様々な人々の様子ややり取りが登場します。また、本話のタイトルは”The Whisperer War Part 1 of 6″となっていることから、ウィスパラーズとの戦争における6話の第一話ということが分かります。

ウィスパラーズの動きを見張るDwight達で舞台は始まります。マグナはDwightからかなり評価されているようです。ローラが少し嫉妬しているのが分かります。ただし、この時点では、マグナは男性には興味がありません。将来、Dwightと何かある伏線かもしれません。全くそのようなことは起きない可能性も高いです。

そして、ニーガン登場!Dwightは、撃ち殺すように言いますが、マグナは拒否します。Dwight自身も、無謀なことを言っていると自覚していますが、それほどニーガンを警戒していることの表れでもあります。

Dwightの警戒をよそに、ニーガンはにこやかです。ニーガンの話は本当に面白いです。

舞台はウィスパラーズ陣営に移ります。横たわるアルファの体を見つけて、空を見上げてベータは叫びます。そして、泣きじゃくっています。ベータがアルファを本当に想っていたことの現れでもあります。

しかし、後から現れたウィスパラーズのメンバーを前にした時、ベータは感情的な様子をみせません。ウィスパラーズは文明を放棄して、動物として本能で行動するのがルールです。仲間が死んでも感情的になったりすることは、弱さを見せることのため、ベータは感情を隠しています。

アルファをニーガンが倒したことから、ウィスパラーズのルールでは、ニーガンがアルファになる権利を得たことになります。そのことについて、メンバーの女性が述べると、ベータが凄い勢いで反論します。

ベータがこれからウィスパラーズを指導していくことになりますが、アルファにはならず、今後、アルファの称号を持つものはいないことを宣言します。ベータの発言は、ベータにとって、アルファは一人であることを明確に物語っています。アルファの決めたルールを、今後も守っていくことをベータは誓います。そのことは、アレクサンドリアとヒルトップと戦争になることを意味します。

アルファの首を持参したニーガンにリック、アンドレアが尋問します。ニーガンの説明は首尾一貫しています。実際に、ニーガンがリックを復習しようとしているのであれば、ニーガンの言う通り、ウィスパラーズを利用するほうが得策です。しかし、ニーガンはそのようなことをしませんでした。さらに、脱走についても、その前に牢の扉が開いていたときにもニーガンは逃げずにいました。

ニーガンの行動と言動を客観的に分析すると、本心からリックのコミニティーの一員になりたいことが伝わってきます。しかし、これまでの背景を考えると、到底、考えられないようなことです。通常の判断基準ではニーガンの考えは理解できないところがあります。はたして、ニーガンは最初からウィスパラーズに潜入して、アルファを倒す計画だったのかが良く分からないところでもあります。しかし、ニーガンのリックに対する説明やその前からの行動などを総合的に考えると、ニーガンの言動と行動は首尾一貫しています。元からそう考えていた可能性が高いと思います。

リックも、ニーガンの話と行動を認めざるを得ないと判断します。

尋問後、Dwightとリックは、話をします。ウィスパラーズとの戦い方についてもリックの計画を説明します。その計画を実行するのはDwightで、現場での判断は全てDwightに任せるとリックは言います。

Dwightは、ニーガンの処遇について尋ねます。ニーガンを自由にすること、前線に参加させること、そしてニーガンを監視してほしいとリックは言います。かなりの難題をDwightに委ねていると思います。それだけ、リックがDwightを信用していることの表れでもあります。

かつて、Dwightはリックの信用する右腕と言って過言でないアブラハムを殺しています。そのDwightが今は、リックの全服の信頼を得ています。そして、Dwightは、リックに忠実です。複雑な過去を抱えながら、築いてきたお互いの信頼関係を本話では良く表しています。さらに、これまでの話でも随所に、リックがDwightを信頼していること、Dwightもリックの指令を忠実に守っていることが随所に登場しています。

154話でミショーンは、アローンにジーザスはどうかと言う話をしていますが、本話ではジーザスが、寝ているアローンの見舞いをしにやってきます。そして、アローンがジーザスにちょっかいをだそうとしていると言っていたアレックスが登場して、二人の成り行きの後押しをします。この辺のやり取りは、アメリカ的です。

舞台はヒルトップに移ります。ヒルトップとアレクサンドリアは、非常に親しい関係にあります。そのため、ミショーンが心配するほど、ヒルトップのほぼ全戦力をマギーは提供しようとしています。

そして、カールとリディアも参加するとミショーンに言いますが、ミショーンは断ります。カールは自分が決めたことは、他人がノーと言っても必ず実行する強い意志の持ち主です。しかし、ミショーンからヒルトップのほぼ全戦力は前線に行くため、ヒルトップの防衛が極めて手薄になることから、カールが必要になると言われて、最終的に納得します。この辺りのやり取りも絶妙だと思います。

場面は移って、Dwightが仲間に作戦を説明するシーンとなります。その場には、ニーガンもいます。質問したのがマグナとガブリエルというのも、面白いです。マグナは話の流れから納得できますが、ガブリエルが作戦会議に加わり、重要な使命を受ける所も印象的です。ガブリエルの変化も上手に演出しています。

リーダー、王を失ってしまったキングダムでは、リーダー候補のウィリアムが、ザッカリーから、リックの要望に応じて兵を派遣したことについて、批判を受けています。指導者を失ったキングダムの行く末は、不透明です。しかし、キングダムからの援軍は既にアレクサンドリアに向かっています。リーダーを失っても、実質的には機能しているとも言えます。

ユージンとステファニーの会話も登場します。ユージンは、かなり踏み込んだことを話ています。自分たちの住んでいる地域の話もします。元々のルールを逸脱していますが、それほどユージンはステファニーを信用していることの証でもあります。ステファニーも、自分のいるコミュニティーが、オハイオ州であることを明かします。これは、ウィスパラーズ編の後への展開の伏線となっています。

そして、アンドレアとリックの会話となります。アンドレアは、本当にリックのことを良く分かっていて、的確な判断やコメントをします。リックも、アンドレアには本心を明かします。ニーガンの処遇についても、リックが迷っているところもあったことを吐露しますが、アンドレアはリックの判断を信じると言います。

リックと一緒になってからのアンドレアは、本当に魅力的です。リックは、アンドレアに対しては、本音を常に明かしています。コミックでは、アンドレアの成長も上手に描いています。

舞台は前線に移ります。Dwightの指揮の元、兵士たちは自分たちの判断で位置を選んで、待機しています。ガブリエルは、給水塔に着いて、登って、周囲を見渡します。そして、ウォーカーズの大群が向かってきていることを目撃して、驚きます。そして、人々のそれぞれの様子がコマ分けして描かれています。この描写も素晴らしいと思います。

内容いっぱいのウィスパラーズとの戦争の第一話となっています。ここから同展開していくのか、本当に目が話せなくなってきます。

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英語のウォーキングデッド コミック 157話

Amazonでは、原語の英語のペーパーバックやKindle版もAmazonで入手できます。

Kindle版は、1話単位で購入可能です。価格も比較的廉価です。

ストーリーを楽しみながら、英語に馴染む素材としたり、英語の勉強を兼ねて読むのも一つの選択肢です。その様な楽しみ方のサポートをできればと考えて、本サイトでも1話ごとのあらすじと感想、考察の記事を投稿しています。

英語版のペーパーバック、またはKindle版を入手して、本サイトの記事をコンパニオンとしてご利用頂ければ、幸いです。

157話で使われている英語のイディオム

I wouldn’t put it past someone (to do something)

157話の始まりの部分で、ユージンが携帯電話を使えるようにするまでにどれ位かかるかしら?とローラが言ったのに対して、マグナが、彼が取り組んでいるのは携帯電話なの?それとも冗談?と聞き返します。横にいたDwightが、”She’s joking. But I wouldn’t put it past him.”と言います。

”I wouldn’t put it past someone”は、イディオムで、誰かが何かをしたとしても、驚かないと言う意味です。

fly blind

後半、Dwightのチームが丘の上に到着し、マグナ達の隊から配置についたとの信号を受けて、Dwightが”We’re flying blind until then…”と言います。

“fly blind”は、各自のやり方で推測に(感覚的に)基づいて実行することです。このイディオムは、第二次世界大戦中に、視界不良のため計器に頼って操縦せざるを得なくなったことに使われたのが元で、その後、幅広い用途で使われるようになりました。

「見えずに飛ぶ」という言語からも、直感に頼って行動するような意味が推測できると思います。

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